ムカデをGET。
足がぜんぶで42本。
ムカデは「昆虫」ではないんだけども、「虫」の範疇ということで、
今回ムカデの味を確かめたい。いかにも食べ応えがありそうな生き物。
否応なしにビジュアルから強い生命力を感じる。精力がつきそうだ。
過去に、ムカデに噛まれて、めちゃくちゃな激痛を味わった方もいるかも知れない。
毒牙(顎肢)から分泌されるのが神経毒らしく、これが激痛の素になってるらしい。
でも、この毒はスズメバチ等と同じくたんぱく質由来のものなので、きちんと加熱すれば毒は分解されて安全に食べられそう。
過去に中国で、ムカデの生食が原因で寄生虫に感染した事故もあったらしいから、加熱処理をじっくりしてみよう。しっかり焼くぜよ。
今回は、野性味溢れるムカデ串焼きを作って食べてみよう。
ムカデの串焼きを作ろう!
1.ムカデを下茹でしたのち、串に刺します。
加熱すると毒が分解されますので、念入りに。
あら、加熱したら少し青くなった…?
2.フライパンにアルミホイルを敷いたものの上にムカデ串をのせ、
中火くらいでじっくり焼きましょう。
3.醤油、みりんなどお好みの調味料で味付け。
こんがり香ばしい醤油の香りが漂ってきた頃合いで、火を止めましょう。
4.できあがり。
ムカデの味
いただきます。
バリバリ…ゴリュ…ゴリュ…ゴリュッ…
…なんともワイルドな咀嚼音を聞いた。
甲殻の固さは、さほどない。
堅そうな見た目の割には、フツーに噛み切れる。
しばらく噛んでいると、苦味と旨味の両方を感じた。
この味は、うなぎの肝焼きとか、さんまのワタに似ている気がする。
いわゆる、内臓の味わいに通ずるようなニガウマ味。
けっこう美味くて食べ応えもあるので、満足感が味わえる良い食材。
足が若干口の中に残る感覚があるけれど、それ以外は良いですな。
古来ムカデはすり潰して生薬などにされてきた歴史があるらしく、栄養価、効能的にも抜群によろしいのかも知れない。漢方っぽい苦味もあるし、見た目からしても、うんと滋養強壮効果があるような気がしてならない。
あまい…★★☆☆☆
からい…★☆☆☆☆
にがい…★★★★☆
すっぱい…★☆☆☆☆
うまい…★★★★★
総合点…80点
今回も、ご馳走様でした。