10月になり、ずいぶんと秋めいてきた。今年は十五夜のお月見もロクにやってないし、筆者は秋らしいことを何ひとつとしてしていない。そうだ。せめて、めいっぱいバッタでも採って秋の到来を感じようじゃあないか。
と思い立ち、秋晴れの日に衝動的に虫あみ片手に草むらに向かった。
バッタを捕まえよう!
ワシャワシャと草むらを掻き分けて進むのも、バッタ捕りの醍醐味。なんとなく、泳いでいるような感覚。
歩みを進めるたびにチキチキと目の前をバッタが飛び交っている。
虫あみを振りかざすこと30分、色々なバッタを捕まえた。
色々採れた。他にもササキリやコバネイナゴ、オンブバッタなど色々見つけた。でも今回は食べ応えのある大きい個体だけを捕まえて食べることに。
バッタを調理して食べよう!
バッタといったらやはりパリッと揚げるのが定番。
やや硬い外殻も、高温でカラッと揚げればせんべいの如く、バリバリと食べられる。
今回は、2日間絶食させたバッタたちで、バッタの唐揚げを作ることにした。
①唐揚げ粉をまぶします。まんべんなくコーティングしましょう。
②高温の油でサッと揚げましょう。焦げやすいので、長時間揚げすぎると黒コゲになってしまうので注意。
③キッチンペーパーなどで油分を取り、盛り付けたら完成
衣を被ってしまえば、あまり虫の見た目が気にならないかもしれない。
いただきます。
バリッ…バリッ…!
とても良い歯ごたえで、食感、風味ともに、かつて食べた川エビの唐揚げを食べたときの記憶が脳裏によぎる。だけど、どこか植物を感じさせる優しい味わいなのだ。トノサマバッタなどはイネ科の植物を主に食すので、その食性から来るオーガニックな香りがよい。やっぱりバッタ類は揚げが最高。
トノサマバッタは旨味が強く、ショウリョウバッタはやや淡白で優しい風味。ツチイナゴはやや硬く、植物の香りがひときわ強かった。
※バッタは後脚にトゲがあるので、食べる際は気をつけましょう。お子さんは特に危ないので、後脚は取って食べる方が安全。
※甲殻系アレルギーの方は食べるのをお控えください。