昆虫の味

カブトムシのさなぎの兜煮

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カブトムシは、幼虫、成虫もマズい。腐葉土の味と、酷評が絶えない。
けれども、ひとつ盲点があったよ。サナギを食べていないんだ。
サナギを食わずして、「カブトムシはマズい」と決めつけるのは、
ちょいと早計な気がしてよろしくない。
カブトはフンを完全に出しきってさなぎになるから
ひょっとすると美味いかもしれない。ていうかひょっとしてくれ。
ということで、カブトのサナギを食べてみよう〜。


カブトムシのさなぎ料理をつくろう!

はてさて、カブトさなぎはどうやって食べようかね。
ほどよい柔らかさだし、煮込むといいかも知れないなぁ。
カブト特有の土臭さを封じ込めるために、生姜を入れてみよう。
そうだ。魚の頭を調理した、兜煮っていうのがあるから、
カブトつながり(?)で兜煮(カブトムシの煮物)を作ろうかな。

兜煮(カブトムシさなぎの煮物)
〜材料〜
カブトムシのさなぎ 2匹
生姜 おろしたものor2切れ
醤油 適量
白だし 適量
みりん 適量
水 適量
料理酒 適量

まず、さなぎ、生姜、水を鍋に入れて、火にかけましょう。


醤油、みりん、白だし、料理酒を適量加えていきます。
この辺のさじ加減は好みもあると思うので、各々のインスピレーションで。

グツグツしてきます。甲殻に味が染みるまで、しばらく煮込みましょう〜。
今回は手鍋ですが、圧力鍋でやると手早く仕上がるし尚良いかも。

盛り付けて、できあがり。 いい感じの色味になったかも知れません。
いただきます。まず一口。
殻は結構しっかりしている。けど成虫ほどの硬さではない。
たとえるなら、熟れすぎる前の柿の果肉のようなほどよい硬さ。

断面を見ると…すごい。しっかりと肉が詰まっている。中身が糞ばかりな頃の幼虫時代とは大違い。成長したのネ。

食感はサバの水煮と、
ココナッツ果肉を足して2で割ったような感じ。

オノマトペで表現すると、「シャクシャク」って感じかなぁ。
これは虫には滅多に存在しないような食感。

幼虫時代に比べると、あのヒドい土の風味はほとんど消え失せており
土とは違うほろ苦い味と適度な甘みがあって全然食べられる。
フンもないから、土のシャリシャリ食感も全くない。
生姜を入れたのも良かったかも知れない。クセを感じなかった。

嘔吐くこともなく、美味しく2匹とも平らげてしまう。
ということで、カブトムシさなぎは、煮込めば美味しく食べることができた。他にも色々食べ方があるかも。
ご馳走様でした〜。

カブトムシさなぎの兜煮
あまい…★★★☆☆
からい…★☆☆☆☆
にがい…★★★☆☆
すっぱい…★☆☆☆☆
うまい…★★★☆☆

総合点 75点

 

 

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この記事を書いた人
むしくい

昆虫食愛好者(と言いつつも、肉も魚もいろいろ食べる。)
祖父母の影響で、幼少期に生け捕りのハチの子を炒めて食べるなどして、昆虫食に親しんだ。

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