2020年3月6日に宝島社から発売 「じつは食べられるいきもの事典」
昨今、いろんな「いきもの事典」があるが、食べられるいきものに焦点を当てた事典は世にも珍しい。未来と過去、宗教、生食の危険性など、あらゆる視点で食文化を取り上げているから、飽きのこない読みごたえがある。漫画「桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?」のぽんとごたんだ先生、当ブログ管理人虫食いライタームシモアゼルギリコなどなど制作に関わる人間が実際に普段からありとあらゆる生き物を食べているゆえか、至るところにリアルを感じる作品。実際に食べずして調べただけではけして創れない本。体験って大事だなぁ。また昆虫食にまつわる章もあり、イナゴ、蜂の子、ざざむしなどいろんな虫も紹介されている。ごたんだ先生の生物の特徴を捉えてかつ可愛い絵が、ゲテモノっぽさ、グロテスクさを良い感じに緩和しているように感じられ、お子さんや先入観をお持ちの大人の方でも楽しめる一冊。
以下公式紹介文。
食べることは生きることであり、
人間の歴史そのものである――。
ラクダ、マンボウ、カラス……「じつは食べられる」生き物60種が集まった、
ありそうでなかった生き物事典が誕生!
「ラクダのコブは食べられる」
「ヤドカリはタラバガニの親戚だからおいしい」
「ネズミザメの心臓は貴重な珍味」
などなど、味や食べ方だけでなく、人間の食文化という視点から見た生き物たちのお話を、
わかりやすいビジュアルと文章でご紹介。
誰が、なぜ食べるのか
どんな味なのか
知れば知るほどおもしろい食文化の多様性と、
人間が生きることの奥深さ!
著者は『カラスの教科書』で有名な動物行動学者の松原始さん&海洋生物学者の伊勢優史さん。
イラスト&マンガを担当するのは『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』のぽんとごたんださん!
数々の生き物を実際に食べてきたこの3名に加え、
制作スタッフにも本書収録の生き物を数多く食べてきた者たちが結集!
生物学的データも満載で、子どもから大人まで好奇心をくすぐられる一冊!