山へ森へ虫取りに行くと道中で、虫やミミズ等の死骸を貪り食う「シデムシ」を見かけることがある。
漢字だと「死出虫」「埋葬虫」と書くらしく、
死体があると出てくる虫って意味みたい。
いわゆる自然界のお掃除屋サン、スカベンジャー的存在。
となると、海のフナムシと一緒ですなぁ。
死肉食なので、安全面から見ても明らかに食用には向かないであろう。
今回、オオヒラタシデムシの幼虫を捕まえたので、
とりあえず、きちんと加熱してどんな味なのかを確かめよう。
沸騰したお湯で、3分ほど加熱した。いただきます。
甲殻は硬くない。フナムシやダンゴムシと同じく、ふにゃっとしている。
まずは腹部を食べたけれど、うぅッ…ただただ、苦くて臭い。
茶色っぽくて、透明感のある体液が溢れ出してきた。
これは非常にマズい。
死肉食ゆえ腐った肉の味が、体に思いっきり染み付いてしまっているようだ。
かろうじて頭の部分は食べれたけれども、なんの味もしない。
ということで、シデムシは到底食用にはならない。
死肉食ということで安全面からしてもオススメはできないから、
わざわざシデムシを食べる必要はないんじゃあないかな。
ダンゴムシ、シデムシ、フナムシ…スカベンジャーはおいしくない。
改めてそう感じたのだった。ごちそうさまでした。
シデムシ
苦い。臭い。マズい。
総合点 10点
苦い。臭い。マズい。
総合点 10点