いろんな★の数のテントウムシを捕まえた。
星が2個。星が4個、星が7個、星が16個。
今回は、テントウムシの味について書きたい。
レディーバグ。カワイイムシ代表的存在であるが、捕まえてみると、手のひらに苦くて臭い黄色い体液を出されて、ちょっと嫌な思いをされた方も多いかも知れない。
曰くテントウムシのカラフルな色彩は、鳥などの捕食者に対して、「オレを食うと、苦くてひどい目にあうぞ…」と見た目で知らせるための警告色なのだという。ヤドクガエルのような猛毒生物も、大抵は派手な色彩ですものね。
あの苦い体液のイメージからして、いかにもテントウムシは不味そう。
実際、今までテントウムシを食した方に聞いたら、
みんなみんな、口を揃えて、「テントウムシは本当に苦くて食べれたもんじゃない。」と語っていた。
なんせ見た目がカワイイ昆虫であるから、料理にトッピングしたらグゥンと色彩はよろしくなるのだけれど…そもそも苦かったら問題外だもんネ。
果たしてテントウムシは例外なく苦いんだろか。
茹でて味見をして確かめた。
ナミテントウ 2紋型 ★★
あまい…★☆☆☆☆
からい…★☆☆☆☆
にがい…★★★☆☆
すっぱい…★☆☆☆☆
うまい…★☆☆☆☆
2つ星のナミテントウ。
噛みしめると、ほろ苦さが口いっぱいに広がった。
ほのかに草の香りもあるが、苦さのほうが優るので、マズい。
ただ、苦すぎて吐き出すほどのものではない。でもマズい。
ナミテントウ 4紋型 ★★★★
あまい…★☆☆☆☆
からい…★☆☆☆☆
にがい…★★★☆☆
すっぱい…★☆☆☆☆
うまい…★☆☆☆☆
こちらは、4つ星のナミテントウ。
2つ星の2紋型と全く同じ味わいで、ほろ苦さと草の味がした。これもマズい。
ナナホシテントウ ★★★★★★★
あまい…★☆☆☆☆
からい…★☆☆☆☆
にがい…★★★★☆
すっぱい…★☆☆☆☆
うまい…★☆☆☆☆
噛んだ途端に、鋭い苦味があふれ出た。
ナミテントウはまだ、「ほろ苦」の範疇であったが、
ナナホシテントウはそれ以上の苦さである。食べないほうが無難だ。マズい。
ハラグロオオテントウ ★★★★★★★★★★★★★★★★
あまい…★☆☆☆☆
からい…★☆☆☆☆
にがい…★★★★★★★
すっぱい…★☆☆☆☆
うまい…★☆☆☆☆
ひとまわりデカい分、甲殻が硬い。
特に羽は、カナブン成虫並の硬さくらいある。
噛んだら、とてつもなく苦い。他のテントウムシは草の風味がかろうじて苦味と共に感じられたが、ハラグロオオテントウは、草の風味など感じる余裕がないほどにたまらない苦さだった。苦痛。
あれ、背中の星の数が増すごとに、苦味が増してんだけど…
総評 テントウムシは食べないほうが吉
テントウムシは、いずれも苦くて食用には向かないと感じた。
もしかしたら苦味がない種類もいるのかな?と思って複数の味見試してみたが、いずれも苦くて微塵も美味しさが感じられない。
それに、種類によるのかも知れないが、調べたところテントウムシは植物毒のアルカロイド系の毒を含むらしいので、まずテントウムシは食べないほうが無難。
たまたま1匹が何らかの料理に紛れて混入してしまい、意図せずそれを摂取したくらいなら大丈夫なのかも知れないが、大量に摂取したら中毒症状を起こす危険性もあるから、テントウムシは食用昆虫には到底向きませんネ。
赤いし、イチゴっぽい味でもすればいいのにね。
しっかし、まずいものを知れば知るほどに、うまいものが、より輝くのであろうか。となるとまずさもまたありがたいのかも。
(でも、できればマズいものは食べたくないやw)
ごちそうさまでした。