昆虫食関連 書籍

『虫を食べる文化誌』梅谷献二

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■著者:梅谷献二

■発行:2004年

■発売:創森社

<目次>

第1章・一寸の虫にも五分の魂~生き抜くための競演~

第2章・虫食う人も好き好き~この大いなる食糧資源~

第3章・釣り餌の商虫たち~多彩なメニューの正体~

虫食をメインに、歴史に登場する虫や

釣り餌事情にまでと

幅広い分野で活躍する虫を楽しく紹介

虫の産業的利用が専門である著者だが、子どもの頃から虫が大好きだったという「昆虫少年上がり」なのがにじみ出ている、

虫愛が込められた一冊だ。

虫食文化の紹介だけではなく、第1章では虫愛づる姫君への考察や(異常な嗜好を示す萎黄病患者の傾向があるのではという解釈もある、などの解説が面白い)、家紋にデザインされている虫の紹介、知るとぎょっとなるトンボの交尾法(コレは漫画『昆虫探偵ヨシダヨシミ』でも、鬼畜なセックスとして描かれている)など、虫トリビアがぎっしり詰まっている。

本書のメインテーマとなる第2章の食虫紹介では、世界各地の虫食だけでなく、虫入りキャンディーブームや、健康食品にまで触れてあり、読み進めるにつれ、虫食への興味がより一層広がっていった。

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この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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