小ネタ

新・青虫弁当

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「ごらんよ! 僕の弁当はあおむしさ!」

声に出して読みたい日本語(古い?)。もし自分がひとつ選べと言われたなら、間違いなくこの台詞でしょう。

さて、前出の台詞は、つのだじろうの短編「虫」に登場する「青虫弁当」。

いじめっこにお披露目する際に、主人公・青野君がここぞとばかりに繰り出すキメ台詞だ。

白いごはんに色鮮やかなアゲハ幼虫のグリーンがはえる魅惑の青虫弁当は、1日数食限定の料亭弁当でもなければ、ご当地弁当でもなく、「虫の崇り」を受けた選ばれしもののみ、食せる弁当! そうですね、実際にあったらこんな感じでしょう。

ラストシーンでいじめっこの弁当に「こんにちは」する単体バージョン。

青虫三昧の食生活を約束する、いいラスト!

青野君が食べていた「青虫弁当・中期」はコレくらいですね。多分。

(火を通し過ぎ、青虫がぺちゃんこになってしまったのが痛恨のミス)

「うん、意外とナンプラーが合うぞ」

「外国の野菜と、相性がいいんじゃないかな!」

初めは青虫に驚愕して飛び上がっていたものの”食べ慣れると案外おいしい”と、前向きに青虫食いをこなしていた青野君のことだから、きっと毎日の弁当もバリエーション豊かな味付けを楽しんでいたに違いない。

青野君と一緒に弁当を食べたなら、ぜひおかずのとりかえっこをしてみたい。

「ごらんよ、今日の青虫はエスニック風さ!」

青野君って、弁当男子なのね! 素敵!

スミマセン。そんなラストはありません。こちらの素敵なオリジナル青虫弁当は、虫フェスでリアルな虫イラストをお披露目してくれた、横山 拓彦さんの作品でした。

食欲がかきたてられる新・青虫弁当。

今年はこのイラストくらいふっくらムチムチのまま、上手く青虫に火を通すワザを身に着けたいものです。

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この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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