【昆虫食】カブトムシ幼虫をおいしく食べたい。 〜最終章 カブトムシ餃子篇〜

カブトムシは、本当にマズい…?
これまで過去2回にわたって絶望的にマズいマズいと酷評のカブトムシ幼虫を、なんとかおいしく食べようと色々やってみて、徐々にカブトムシ攻略への道が開けてきたと、ようやくプラスの実感が湧くようになってきた。

1回目のカブトムヤム。

2回目のカブトVS発酵パワー!

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見えてきた美味なるカブトロード

 

前回、発酵のパワー(ヨーグルト、糠、塩麹)を駆使して、
カブトムシの土臭さを、ほぼ完全に封じ込めて美味しく食べることはできた。

発酵からは、ひとつの大きな正解が導き出された。
文句なく、クセのないおいしいカブトムシを味わった。

けれども、果たしてそれはカブトムシ素材本来の味、すなわち、ありのままの強烈な腐った土の味を活かした。と言い切れるだろうか?

否…私はただひたすらに、カブトムシの個性を強引にねじ伏せて、無難に美味しくしたんじゃないか?と、自問。

この腐葉土のつまった強烈な土臭い個性よ。カブトらしさ。


洗練されて美味しくなった一方で、
殺してしまったあの無骨なまでの土の香りを心のどこかで渇望している。
いわば、あの癖がカブトムシの味の代名詞的存在。

はッ…! 水清ければ魚棲まず。
多少なりとも、食べ物にはクセがあっていいのだろう。
ブルーチーズ、納豆、パクチー、など、クセを活かしたうまい食材、料理もあるんだ。

一見我々が不快と感じているあの強烈なる土臭さも、
実は重要なアクセントなのではないか。と、ふと考えた。

だから、1度積み上げたものを平らにして、原点に還ってみよう。
偉大なる発酵の力をあえて封印し、ありのままの土臭さを活かそう。持ち味をイカせ!

…とは言っても、ぶっちゃけ正直フンのシャリっとした食感はたまらなく不快だから、フン抜きはしたいな。
だけど糞抜きして、スカスカになってしまった皮だけのカブト幼虫は、なんとも食べ応えに欠けてしまう。
モヤモヤ…うぅぬ…おいしい中身の肉がほしい…。

フン抜きして、しぼんだ幼虫。

そうだ、スカスカなら、中に何か詰めりゃあいい!
ウインナーや餃子のように中に肉を詰めよう!と言う発想のもと、
このブログを読んで下さったみなさんから、たくさんの唸るほど面白いカブトムシ幼虫のレシピのアイデアを寄せていただいた。

 

よし、なんとなく餃子が食べたかったし、
今回はカブトムシ餃子を作ろうかな。

カブトムシ餃子を作ろう!

まずは、茹でたカブト幼虫を糞抜きします。
今回は、前蛹になりかけの個体なのか、糞袋がきれいにとれた。

スカスカになったカブトムシ幼虫の中に、
今回はあえて虫肉にこだわらない普通の餃子の餡(豚肉、キャベツ、ニンニク)を奥の方まで、パンパンに詰め込んでいくのです。
 


パンパンに膨らんだ餃子カブト。
これを、水を入れたフライパンに入れて、フタをして蒸し焼きに。


水気が飛んで、パチパチ音がしてきたら、フタを開けましょう。
残った水分も飛ばし切ったら、お次はゴマ油をタラ〜っと。

いい香りがしてきます。じっくり焼きましょう。


両面、ノーマルな餃子同様に、茶色くこんがりしてきたら、できあがり。

特に餃子の餡がカブトのお尻から漏れ出すアクシデントもなく、完成。
手羽餃子っていう料理があるけれど、それに近い発想ですな。
断面が気になるね。切ってみよう。


おぉ、こう切ってみると、サイズ的にも餃子に近いね。


ポン酢につけて食べてみよう。いただきます。

 
おぉ…餃子の味だ。おいしい。フツーにできたての餃子を食べている。
けっしてカブトの風味が邪魔することなく、まず餃子の餡の強い旨味がやってくる。餡を包みし、問題のカブトの味は、その後何度か皮を噛みしめたのちに訪れた。

…!不快ではない。ごま油の香りと、カブトのふんわり土の風味がほどよく調和し、むしろアクセントになっているのだ。…うまいぞ!

美味すぎてあっと言う間にペロッと平らげてしまった。
ごちそうさまでした。

これはまぎれもなく、
今まで食べたカブトムシ料理の中で
最高峰に君臨する美味しさだった。

料理して食べることの偉大さを、改めて感じる機会だったかも知れない。
一般の小麦粉由来の餃子の皮よりも、糖質がはるかに低いはずだから、カブト餃子は、炭水化物抜きダイエットなんかにも向くんだと思う。
餡の豚肉をミールワーム肉なんかに変えたら、さらに昆虫食らしいね。

カブトムシ料理を研究し出すと、青天井に発展競争になってキリがないから、一旦ここで「最終章」と銘打ってピリオドを打ちたい。おしまい。

全部楽しかったし、気が向いたらまたやればいいや。
ゆる〜い感じで、必要に迫られず、気ままに楽しく打ち込みたい。

※カブトムシ料理は私の専売特許でもなんでもないし、私はカブトムシ帝国からの怪しい回し者でもございません。当サイト読者諸兄姉の方々と、いろんなカブトムシの食べ方を一緒に考えて、みんなでカブトムシ料理の輪が広げていければいいな〜と、思う次第であります。広めよう、カブト料理の輪。
(安全に食べるためにも、念入りに加熱だけは徹底しましょう!)
この記事を書いた人
小池 リョウ

昆虫食愛好家。グラフィックデザイナー・イラストレーターなど創作屋。
祖父母の影響で幼少時から自宅では蜂の巣から生きた幼虫を抜いて、炒めて食べるなどして家庭環境から自然と昆虫食に親しむ。
日々新たな昆虫の味の探求、創作昆虫料理、昆虫採集活動、イベント開催、デザイン、イラストでの表現など様々な分野を通じて昆虫食の世界を開拓中。

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