【昆虫料理研究会 第2回 例会報告】
■開催:1999年10月23日
■場所:多摩川
■参加者:4名
多摩川でカワエビを網ですくい岸辺で試食。好天に恵まれ気温が上がり、近くの草原でバッタ、トンボ、カマキリも捕獲できました。なお食材の範囲については、昆虫が主ですが、広く節足動物もふくめて考えています。
1・捕る

今回は多摩川でカワエビの捕獲がテーマでした。低温が続いていたので心配でしたが、当日は打って変わって好天にめぐまれ気 温も上昇しました。さっそく浅瀬に入って網で川底をすくうと、すきとおるように透明な小さなエビが入っていました。水草の下をすくうと大小とり混ぜて十数 匹もとれたりしました。1時間ほどでかなりの数がとれましたが、なにせ小さいので量にすればほんの一握りでしょう。
川岸での調理の合間に何種類か昆虫も捕獲しました。ショウリョウバッタ、オンブバッタ、クビキリギス、トンボ、カマキリなどでした。
2・調理

カワエビを煮立った鍋のなかへいれると、あっという間にピンク色にそまりました。
茹であがったエビ。写真のエビは大きいほうで体長4-5cmでしょうか。
茹であがったオオカマキリ。岸辺に繋がれたボートの上でひなたぼっこしていた貴重な食材でした。
ショウリョウバッタ、オンブバッタ、クビキリギスは茹でただけでしたが、トンボとカマキリは空揚げにしました。
3・食べる





前回の試食は暗くなった山の中でしたから、なんとなく怪しい雰囲気がただよっていました。今回は白日堂々の健康的な雰囲気の試食となりました。
カワエビは市場に出回っている食材ですから、味はエビそのもの、なじんだ食感でした。ただ数はあっても量がないので、「姿焼きエビ煎餅」にすれば一興でしょう。
おまけで捕った昆虫類はどうでしょうか。
前回はすべて空揚げで食べた結果、どれもこれもサクサクしたスナック味になってしまった反省から、今回はショウリョウバッ タ、オンブバッタ、クビキリギス(キリギリスの仲間)は茹でただけで食べてみました。ショウリョウバッタ、オンブバッタは淡泊でしたが、今回初めて食べる クビキリギスはちょっと違っていました。かみしめるとほのかな甘さがあって、玉子の黄身に似た味がしました。でもこの味は意見の分かれるところかもしれま せんが。
トンボとカマキリと、見回した草むらにいたコバネイナゴは空揚げにしました。さあカマキリを誰が食べるか。じゃんけんの結果、幸運を射止めた門田さんでしたが、勝ったのに複雑な表情でした。白鳥さんがトンボ、私はコバネイナゴでした。
(内山記)
ばったとかまきり。羽や節は同じです。問題は腹部です。ばったをちょっとかじったらみどりの腹部がジェル状で結構残っていたので、ちょっとためらいました。
かまきりはあらかじめ腹部をさわるとぺこぺこになっていました。かじると黒い液が残っていました。炭化したのでしょうか。
両方とも、苦いと言えば苦いのですが、あまり味は感じられませんでした。いずれにせよ「肉」という感じじゃないですね。
味は生で食うしかないのでしょうか。バッタはともかくかまきりはちょっと・・・と思います。
腹を割いて肉というか体液をお好み焼き風に軽く焼くのも一手です。
私について言えば、味覚にかなり乏しく、空腹ならいいという人間なので、昆虫食の普遍性を説くには役不足の感は否めません。この辺りの感覚は工夫せねばならぬところです。
(門田記)




