若虫会虫イベントレポート

第26回:2008年若虫会

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【昆虫料理研究会 第26回 例会報告】

■開催:2008年5月24日
■場所:京王線相模原線 稲城駅近く
■食材:採取昆虫、コオロギ、ワームほか

■参加者:20名強

予報で雨が心配されたがなんとか無事実施できほっとしています。今回も20人をこえる参加者で、虫取りから試食までを楽しみました。

◆持ち物
昼食(おにぎり等)、食器(椀、皿、コップ、ハシ)、飲み物等
採集用具(ピッケルか手クワ、なければ大きいマイナスドライバーでも可)、軍手
◆採集地点 稲城駅近くの百村雑木林
◆採集のポイント
草むら:バッタの幼虫など
クヌギ・コナラ等の葉上:青虫、芋虫、ナナフシなど
朽ち木 クワガタ、キマワリ幼虫、ムカデなど
◆主なメニュー
コオロギとワームにかき揚げ、採集昆虫の素揚げ、シュールストレミング缶
◆調理と試食
1時ごろから付近の草原で調理と試食、3時過ぎに解散
◆参加費 1000円

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◆レシピ

■コオロギとワームのかき揚げ
(材料)20人分
フタホシコオロギ…50頭
ジャイアントミールワーム…100頭
三つ葉…5束
玉ねぎ…4個
天ぷら粉…適量
揚げ油…適量
水…1リットル
天つゆ・塩…好みで
(作り方)
1 三つ葉は根を落とし2~3cm長さに切る。玉ねぎは6等分のくし型に切る。
2 コオロギとワームは熱湯に通し、ペーパータオルで水気を切る。
3 ボウルに天ぷら粉と水を等量で混ぜる。
4 (1)の野菜と(2)の虫をボウルに入れて混ぜる。
5 油を170度に熱し、お玉など使って(4)の野菜と虫を入れ、衣の色が変わったらできあがり。
6 好みで塩少々をふっていただく。
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■採集昆虫の素揚げ
(材料)
採集昆虫…採れた分量
揚げ油…適量
塩・コショウ…適量
(作り方)
1 手鍋に油を170度に熱し、採集昆虫を入れて揚げる。泡が細かくなったらペーパータオルにあげ、油をよく切る。
2 皿に盛り、塩・コショウする。
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■シュールストレミング
おまけで世界一臭いといわれる缶詰を試食。ニシンを塩漬けし缶の中で発酵させたスウェーデンの食品。クラッカーにのせていただく。今回は液状化してしまい、浸して食べる。
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< アンケート回答  >
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■コオロギとワームのかき揚げ
おいしい
コメント
塩をかけずにそのまま食べました。幾分虫の香ばしさが感じられ美味でした。見た目も白地の衣に虫が浮きたっていて非常に美しく感じました。

■採取昆虫の素揚げ
おいしい
コメント
あんなにいろいろな種類の昆虫をいっぺんに食したのははじめましてでした。大勢で採る虫はまるで海で行う地引き網のようで楽しかったです。多種類の虫を採るのは、夏の蝉の採取とはまたひとつ違った趣きがあり、昆虫図鑑さながらの食事会に感謝しております。

■シュールストレミング
まあまあ
コメント
テレビでバラエティ番組の罰ゲームで見たことがあるのですが、よもやあんなに臭いものとは恐れ入りました(笑) 多分スープの下地のように薄め、虫スープなどにして食せば塩からさも案配が良くなるのではないでしょうか?

■屋外での採取試食について
この時期は暑さや湿気もなく、フィールドで活動するのは気持ち良いです。さらに同好の皆様とご一緒なのは、なお嬉しい限りです。可能な限り採取試食会に参加させていただきたいと思います。
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■初参加でしたが、素揚げもかき揚げもほとんど抵抗なく食べることができ、違和感もありませんでした。ただ、ソツなく食べられる反面、虫の風味や個性が はっきり分からず、少し残念に思いました。(茹でただけのスーパーワームは、ほのかにナッツの味がして、印象深かったです)

■シュールストレミングは、固形物が残っておらず残念でしたね。私が以前に食べた時も同様でしたが、十分に賞味期限内なのに、なぜでしょうか。保存方法ですかね。
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■コオロギとワームのかき揚げ
おいしい。
ワームはナッツのような香ばしさで、安心して食べられる味。何の料理でも合いそうな、優秀な食材ですね。
■採集昆虫の素揚げ
おいしい。
固そうだし、おいしそうに見えないゾウムシが、思っていたほどニオイもなくカリカリと香ばしくおいしかった。
■シュールストレミング
おいしい。
想像とちょっと違ったニオイだったけど、味は、とてもおいしかった。アンチョビのような、塩辛のような感じで、蒸かしたじゃがいもと相性が良いというのも、納得。機会があれば身が残っているのを食べてみたいですね。
■感想
雑木林で虫を探したり、散策するのは、本当に久しぶりだったので、子供に戻ったようでとても楽しかったです。天気は曇りでしたが、暑すぎず寒すぎず、さわ やかでした。クワガタやカブトムシの幼虫はいざ探してみると、なかなか見つけられないものですね。子供の頃は、肥料用の牛フンの山を掘り起こすとたくさん いたような気がします。思っていたより、たくさんの種類の虫が集まったことに驚くました。そして、ほとんどの昆虫が食べられることにも驚きました。楽し かったので、また参加したいです。

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この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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