レシピ

【覚醒せよ、カマドウマのUMAMI】カマドウマ・ジャーキーを作る

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マダラカマドウマ。

カマドウマを何度か料理してみたら、意外にもカマドウマは旨味が強かった。

とりわけ中でも特に旨い部位は、筋肉の発達した後脚。

跳躍力の高いバッタ等にも当てはまると思うんですが、おそらくこのマッシヴな後脚がイチバンの旨味の塊です。

旨いものをより旨く食べたいなどという、このさもしい我が食欲にあえて乗っかって、カマドウマの秘めたる、旨味を最大限に引き出してみようと思います。

干したスルメや干し椎茸、アジの乾物やビーフジャーキーなど、水分を抜いて乾燥させた肉が、旨味が凝縮されて美味しさが増す原理に、カマドウマも参加させてみましょう。とりわけ旨い脚を、干し肉のように外で干してみるとしますか。

「乾燥させたらウマくなる法則」は、昆虫だって決して例外じゃあないはず。
てことで、カマドウマ・レッグジャーキー(カマドウマ脚の干し肉)を作ります。

カマドウマ・ジャーキーを作る

カマドウマを捕まえる際、後脚を自らもいでしまう。 これがなかなかもったいなく感じるので、たくさん保存してとっておいたのだが、この後脚を使うタイミングが、もしかしたら今かなぁ

あらかじめカマドウマはよ〜く沸騰したお湯で加熱して殺菌します。
ジャーキーというと生肉っぽいイメージもあるかもですが、昆虫は寄生虫や細菌の危険性があるので、必ず加熱しましょう。生食はいかんです。
あと家に出るカマドウマは細菌感染などの観点から食べるのはあまり良ろしくないので、森にいるカマドウマにしましょう。

めんつゆとスパイスをジップロックに入れて、カマドウマを浸して一晩寝かせます。

散歩中、立ち寄ったハラルショップでなんとなく購入したスパイスを使います。

翌朝…。

干し肉や乾物を作る用の乾燥器にスパイス液に一晩浸したカマドウマを入れて、1日外で干しておきます。

冬場のこの時期は、食材の乾燥にはもってこいのシーズンですな。
干し肉同様、直射日光が当たりすぎるのもよろしくないような氣がするので、やや日陰の場所で乾燥させてみる。

1日後…


体内の水分が脱水され、キュッと太ももが引き締まった感じ。
うぉぉカラカラだぜ。
スパイスの香りが、まさにジャーキーを彷彿とさせました。

早速1本食べてみよう。いただきます。

バリバリバリィっと、スナックのような歯ごたえ。
正直言って最初はあまり味がしないのですが、
噛みしめると徐々に、強い旨みがあふれてきました。
(口に入れて噛み続けて6〜7秒後くらいに一気にくる感じ。)
じわりじわりと奥深い旨みが染み出してきます。こりゃあうめぇ!
明らかに普通のカマドウマより、旨みが増しています。

魚の煮干しみたいな、ギュッと詰まった感じの高密度の旨み。
噛むたびにグングン旨みが口の中に溢れる。

そしてカマドウマ特有の雑味をほとんど感じません。
スパイスを混ぜたのが良かったのかな。純粋な旨みばかりを感じます。

ただ、太ももの先の関節の脚のギザギザがついている部分が水分が抜けたことにより、さらに硬さを増しており危険。
変に頬に刺さると口の中が痛くなります。太ももの部分のみ食べるのが安全です。

脚以外にも、カマドウマ本体もジャーキーにしてみたので、食べてみるとします。いただきます。

バリバリバリィ!ザクッ!ザクッ!とこちらも爽快な歯ごたえ。
お湯かける前のカップ麺の具の、フリーズドライのエビのような食感です。
カマドウマの脚ほどではないですが、それでも強い旨みがありました。

あと、胸部あたりに黒っぽいハラワタか未消化物のようなものが溜まっており、こちらはほろ苦い風味です。

断面。パサパサです。

おやつができた。

ということで、ごちそうさまでした〜。
※例の如く脚のギザギザ部分と、触角が、扁桃腺に引っかかってしまいました…
カマドウマに限らずですが、昆虫はよく噛んで&よく加熱して食べて食べましょう。

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この記事を書いた人
むしくい

昆虫食愛好者(と言いつつも、肉も魚もいろいろ食べる。)
祖父母の影響で、幼少期に生け捕りのハチの子を炒めて食べるなどして、昆虫食に親しんだ。

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