ロギッケ@マンガの虫飯『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』より

新刊(『スーパーフード! 昆虫食最強ナビ』)の冒頭を虫食い漫画で飾ってくれた、ぽんとごたんだ先生といえば『桐谷さん ちょっそれ食うんすか⁉』が代表作(多分)。

こちらのヒロイン桐谷さんときたら、虫やらヘビやらクジャクやら泥やら各種金玉やら……好奇心の赴くまま、なんでもモリモリ食べつくす雑食女子高生なんである(実際食べてるのは作者のごたんだ先生だけど)。現在は9巻まで発売中(今、Kindleの1巻は無料で読めるようですね)。全巻の目次を眺め「まだ未体験の珍味はどれじゃ……」とチェックする、雑食辞典のような存在になりつつあります。

で、桐谷さんにおける昆虫食は、同級生「楢崎君」の存在がデカい。彼がスーパー虫食い人であるがゆえ、桐谷さんが虫を口にする機会に恵まれる(?)のです。そんな彼のお弁当に入ってる「コオロギコロッケ(通称ロギッケ)」。ひと目見た瞬間に、「こりゃ美味いに決まってる…!」と衝動的に作りましたね。

ザクっと素揚げしたコオロギを、炒めた玉ねぎ&つぶしたイモに混ぜるだけ(要はノーマルなコロッケのひき肉の部分を、コオロギに差し替えただけ)。ぶっちゃけ、コロッケなんて普段は絶対手作りしません。しかし、ロギッケなら話は別。間違いなくおいしいロギッケ、絶対食べたい。……結果、そのとおり。ザクザクの衣と、ザクザクのコオロギが相性良すぎました。

ごたんだ先生は、2008年のイベント「昆虫食ナイト」に取材に来てくださったのをきっかけに、何度が虫を召し上がっていただいています(そのほか変なものを食べる際もついお誘いを……)。そして6巻には「実在人物」としてわたくしも登場させていただいていたり。思えば私が虫を食べるようになったきっかけは、漫画に出てくる虫料理を食べたい!という「マンガ飯」の延長線からでした。ところが今、自分が食べたものが漫画になっている。1周回って(?)、ゴールにたどり着いた気持ちです。ロギッケを頬張りながら、少しだけ感無量です。

 

 

この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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