小ネタ昆虫採集虫食エッセイ

民間療法!? 都市伝説!? 「セミで妊活」なる謎のウワサ

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もとは昆虫料理研究家の内山昭一さんが発案したイベントである「セミ会」(皆で蝉をキャッチ&イートするイベント)も、今やすっかりいろいろな場所で開催されるようになりました。ずいぶんと巷に蝉の美味しさが広まったもんだな~と、嬉しさ半分ライバル出現への焦り半分。

それと同時に昨年は川口市で「食用に採っちゃダメ」なる看板が出現したことも知られるように、最近は「蝉の爆採り」問題も浮上。虫食い仲間の間では「あのエリアは蝉を狙う本気度MAXなトリコが多いから、ヤバい」なるヤバスポ情報が行き交ったりと(超狭い範囲ですけど)、日本における蝉食い率の高まりを感じる今日この頃。そんな中、ちょっとしたセミの小ネタをつぶやこうと思います。

以下、あくまで「ウワサ」レベルですのでエビデンスは一切ありません。話半分で、聞き流していただますと幸いです。

「虫は一切食べない」友人が、ある日こんなLINEを送ってきました。

「インスタで知り合ったママ友が、妊活に蝉を食べたって言っている」
「ママ友曰く、中国の知り合いが「私の育った地域では、赤ちゃん欲しかったらセミ食べるよ!」と言うんですって」
「それを聞いて、今まで全く虫なんて食べたことなかったけど、自分で捕まえて食べたんだって~」
「ギリコさんも40歳になってから産んでるし、やっぱり……本当なのかな……! なーんて、何でも食べる人は単に元気ってだけだと思うけど(笑)」

いや~、初耳だわ~。何だろう、中国で蝉は縁起のいいシンボルでもあるから、縁起をかつぐ食べ物ってことではなく? スジアカクマゼミの抜け殻は「センタイ(蝉退)」といって生薬の素材としても使われてて、炎症に効くと言うけれど、妊娠にどう関わるは全く想像つかず。素人でも考えつく範囲では「良質なたんぱく質を食べて、栄養とろうね!」くらいですかね?

ちなみに自分の妊娠期では、妊婦健診で「虫を食べていても大丈夫ですか!」と聞いてみたことがあります。すると検診を担当していた助産師は質問にかぶせる光の速さでこうご回答。

「おかあさんがお腹を壊したりしなければ、いいんじゃないですかね!」

一ミリもひるまないご回答に、ほえ~となりました。こういった質問多いのかな(ないない)。

一応、むしくいビギナーには「甲殻類アレルギーなどを持っていなくても、食べ慣れないものを食べるときは、体調が万全なときに」「イヤイヤ食べると心理的なものが原因で体調を崩すこともある」という注意点をお伝えしてますので、食べ慣れない人が「妊活=セミ」となるのは正直どうかと思いますが、ちょっと興味深かったのでこちらにメモ代わりに残しておきましょう。実用度の低いネタですみません。

text・ムシモアゼルギリコ

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この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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