東京虫くいフェスティバル2024 虫食いレジェンド大集合 10月26日開催

2017年の開催以来、7年ぶりの東京虫くいフェスティバルが帰ってまいりました! 今年は、10月26日に阿佐ヶ谷ロフトAで開催します。また、イベント3日前には、ムシモアゼルギリコ50歳の誕生日ということもあり、こちらもみんなでお祝いしましょう。

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お知らせ小ネタ

虫の生食&加熱について

昆虫を、美味しく楽しく安全に食べるために「蟲ソムリエの道」というブログを綴っている蟲クロトワ氏が
昆虫食愛好家必見のとてもいい記事をアップしていますので、こちらでもリンクを貼らせていただきます。

【注意】ペットショップで売られる養殖昆虫の食用利用について

安価で手軽に手に入れることのできるミールワーム、ゴキブリ、コオロギなど。

これらを安全に美味しく食べるコツ、注意点、リスクなどについて簡潔にわかりやすく解説されています。

特にこの中で、自分が常日頃ハラハラさせられていたのはやはり「生食い」について。

“虫の生食い”といえば、それを得意とする芸人の佐々木孫悟空氏があげられるでしょうが、
彼の場合は完全に「パフォーマンス」「見世物」として成立しており、
彼自身が他人に生食いを推奨しているワケではないので全く問題ありません。

問題となるのは、“リスクの説明なく虫の生食いを他人に勧めること”“リスクを理解していないまま、勧められるままにノリで食べてしまうこと”でしょう。

さらに“加熱”についても最近気になることがひとつ。

熱した油にゴキブリを入れ、シュワシュワッと約10秒ほどで・・・さっと引き上げている!?

パッと見ただけでも、明らかに加熱が足りていないような気がします。
中心部まできちんと火が通っているのかどうか、不安になってきます。
(ちなみに上記の記事に登場するサルモネラ菌は、70度以上で1分以上の加熱が殺菌の条件です)

ひとり、もしくは数人のクローズドな集まりで食べる分にはお好きな火加減で楽しめばいいと思いますが
不特定多数の人間に虫料理を提供したいと考える方は、昆虫食以前に、普通の料理に日頃から親しみ、
必要最低限の調理知識&技術を身につける必要もあるでしょう。
(家庭料理の範囲で十分だと思うので、そう難しいことではありません)

食材の加熱時間や下処理などを科学的に説明した書籍はいくらでもありますので、
そういったものを参考にするのもおすすめです。

まれに雑誌やTVなどの撮影用では、見栄えをよくするため虫の加熱時間をほんの少し短くしているケースもあります。
(余談ですが、翅を残したまま仕上げるのも見栄えの問題ですね。通常は取り除いたほうが口当たりがよくなります)

もしかしたらそれらの色加減を目安に「これくらいの加熱でOK?」と判断されているのかもしれません。
しかし実際に食べてみれば、中心部がレアかどうかはすぐ分かることですので、ご自身の目と舌でしっかりご確認を!

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この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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