『媚薬の検証』

■著者/川口友万
■発行:2011年
■発売:データハウス
<目次>
01中国の人口爆発はサソリが原因だった? サソリを食べて漢方の秘伝を体感/02マムシの効力はウナギの200倍! マムシ酒をめぐる旅/03ボディビルダーが歓喜! 蟻のパワーで人体改造 蟻を漬けた酒で腰痛が治った! /04南の島の男たちはみなハーレムに住む 南国の絶倫植物ソフォン 05/村西とおる監督の腰使いの秘密がこれだ! ニンニクはセクシーなスタミナ鍋 06/白くてでかいのは効かない!? 効くのは赤か黒 朝鮮人参はアジアの奇跡 07/痒み地獄に放置プレイ 肌に突き刺さる化学物質 肥後ずいきとOL桃子のチャレンジ 08/シュッとひと吹き、どんな女もその気にさせる秘密の芳香 フェロモン香水でモテモテ人生 09/新人AV嬢を絶頂させた次世代媚薬の効力 PT・141は脳神経をたぶらかす 10/ピーマンを吸い、ナツメグに泣き、台所は燃える 合法的にトリップする方法 11/犯罪学者 北芝健の媚薬対談「媚薬は究極の健康である」
 

“ゴキブリ食検証”から3年

今度は世界の媚薬を食らった!

 
「放置プレイ」「絶頂」「腰づかい」…ホントにこの本、昆虫食に関係あるのか?

目次を転記していたらむせ返るような単語だらけなもので、今一度自分に問い詰めたくなってきた。一考。
いや、コレは紹介する必要がある。
だって蟻の強精効果について自ら人体実験している本なんてまずないのだから。

著者は『大人の怪しい実験室~都市伝説の検証』(2009年)にて、ゴキブリコオロギツムギアリ等々の昆虫食体験を紹介している。
(余談だがミミズバーガー制作の章は、映画『ミミズバーガー』よりもはるかに笑える)。

そして今回、味わいだけでなく効能の検証へと踏み入っているのだ。
しかも主な検証は下半身。
目次や表紙にもあるように、本書ではサソリやマムシ、フェロモン香水までと幅広い媚薬素材を次々と試していく(大丈夫なのか?)。

その中で、当サイト的に注目したいのはもちろん「蟻」である。

蟻は漢方でインポテンツの治療に用いられ、市販品では「蟻力神」なる超絶ハイスピード効果のある中国製バイアグラもあるそうだ
(ちなみにこれはインチキだとか)。

著者はまず、地面の蟻を追う。そしてあっさり失敗し、別ルートで調達→酒に漬けての摂取、やがてめくるめく感動(ご本人的に)。

「とにかく私に蟻はすごい」

どこにどう効いたかは、ここではあえて触れないが、コレを真似して作った「蟻酒」は、昆虫食ビギナーにもおおむね好評だということだけご報告しておきます。

何だかいかがわしい本の紹介に聞こえるかもしれないが、検証の結果はどれも「へえ~」となるものばかりで、下品な展開はほとんどナシ。「媚薬とは何なのか?」を、まさか蟻から知ることになるとは!

 

 

 

この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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