第12回:記念すべきセミ会第1回!

【昆虫料理研究会 第12回 例会報告】

■開催:2002年7月27日

■食材:セミ、蚕

■参加者:4名

今回は長年の夢が叶ってセミ幼虫料理を堪能することができました。参加者は白鳥さん、羽化を見たいが食べるのはちょっとという岩谷さん、内山親子の4名でした。東京湾埋立地の公園はとにかく広いのですが、そこら中からセミ幼虫が地から沸くように這い出してきます。夕方6時半ぐらいからぽつぽつ現れはじめ、暗くなる7時すぎには最高潮にたっしました。試食用に30匹ほど採集し、あとは羽化の神秘をじっくり観察することができました。

セミ幼虫の天ぷら、空揚げ、油炒め、煮付け
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天ぷら

煮付け

近くの公共施設の調理室を借りて、セミ料理各種を試食しました。天ぷら、空揚げ、油炒めの3点でしたが、なかでも天ぷらが最高でした。取り立てだったせ いか、昆虫特有の表皮のキチン質が気にならず、サクサクした歯触りを堪能しました。コロモがセミの姿を隠しているので、昆虫食が苦手の人にも視覚的に食べ やすいのではないでしょうか。内山が残りを持ち帰り、佃煮風に煮付けてみましたが、これも食べ応えのある一品になりました。

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カイコさなぎの甘辛炒り
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缶詰

さなぎ

韓国帰りの知人からいただいたカイコさなぎの水煮缶詰をあけてみました。前にもさなぎは食材として登場しましたが、今回は砂糖を多く入れて甘辛く炒めてみました。こうするとカイコ特有の臭みも消えて、結構なつまみになりました。

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幼虫の木登り

羽化

セミ幼虫は果樹農家にとっては害虫として認識されています。果樹の木の根に7年間も寄生して養分を吸収するため、樹勢が落ちて、根腐れ病の原因にもな り、果実の肥大を年々低下さるのがその理由だそうです。インターネットで検索すると、セミ幼虫の捕獲器まであるのが分かりました。またとある梨園農家では 肥料袋を利用して同様の捕獲装置を設置、多い樹で1日10匹も採れるそうです。採った幼虫は観賞用の鯉が喜んで食べているとのこと、ああ、なんてもったい ない!
昆虫食が盛んだった長野県では、1963年ごろ長野県立園芸試験場でセミの空揚げの缶詰が試作されたことがあったそうです。スズメバチ研究の第一人者松 浦誠さんは、著書の中で、3年間保存されたその缶詰を試食した感想を述べています。「塩味の風味であったが、6年間地下生活をしていたアブラゼミの幼虫の 皮膚は、車エビの殻よりも固くてざらざらと口の中に残り、お世辞にも美味とはいえなかった」(『スズメバチを食べる』北海道大学図書刊行会、2002年、 19-20頁)そうです。
このあたり、少し私たちの感想と少し違います。取れたての新鮮な幼虫を揚げたかどうかでかなり固さがちがってくるでしょうし、3年間経過することで外皮 の状態がどう変化するかは分かりません。私たちには、取れたての天ぷらがとても美味しく感じられました。空揚げもそれほど抵抗なく食べられました。やはり 鮮度と調理法によって左右されそうです。

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虫を食べる人

虫を食べる人

いつも美味しそうに食べる白鳥さん。当会では食の冒険者を歓迎します。試食会にぜひご参加ください。
ご意見・ご感想など、お気軽にメールでお寄せください。

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セミ会虫イベントレポート
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