【昆虫食】謎のベールに包まれた外来ゼミ タケオオツクツクを食べる。

タケオオツクツク。
中国大陸やベトナムあたりに生息するセミで、主に竹林の樹液を吸汁して暮らすという。
そんな外来のセミさんが、どうやらここ最近日本にやってきて局所的に繁殖しているのだと耳にする。

今回、玉置標本さんの案内のもと、当サイトむしくい管理人のギリコさん蟲喰ロトワさんと共に、タケオオツクツクが住まうという埼玉県川口市の竹林に向かった。
果たしてどんなビジュアルなのか。そして、どんな味がするのか期待を膨らませながら、玉置さん&虫食い仲間御一行で、採集地へと向かう。

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タケオオツクツクを捕る

竹林に入ると、早速タケオオツクツクの抜け殻を発見。なんじゃこりゃア。デカい。細長い。こんなの見たことない。

腹部の異常な長さが、抜け殻からも伺える。こんなフォルムのセミに出会うは初めてだ。
クマゼミに劣らぬその大きな体格が十分な食べ応えを感じさせてくれる。

竹林からは、セミの鳴き声とは掛け離れた無機的なマシーンのような音が響き渡る。
なんだろう。発電機のモーターようなけたたましさというか…とにかくうるさい。
私の感覚で擬音化すると、
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ゛イ゛ン゛
といったところか。
これから日没になり、成虫が鳴き止むと一斉に幼虫が出現するという。
だんだんと闇が深くなり、地面の付近をライトで照らしてやや血眼になりながら、幼虫を捜索する。


いた。けど、羽化してたw でもこれぞ追い求めていたタケオオツクツク。羽化中の個体は採集せずに、観察することに。羽化の瞬間というのはやはり神秘的なモノがある。

しばらくすると、1匹モソモソっと地面を歩いている個体が。

ようやく見つけたこれぞタケオオツクツク幼虫。でっかいなぁ。

やっぱりお腹が細長い。

日本のセミと比べるとサイズは一目瞭然。

竹林の樹液を吸うくせに、竹の表面がツルツルして登りづらいのか、羽化場所に困って彷徨っているような幼虫がちらほら出てきたおかげで、たくさん採集することができた。

30〜40匹ほど捕れた。豊作。

↑は採集時に撮影した動画。

タケオオツクツクを食べる

さて、気になる味。タケオオツクツクはどんな味?竹を吸っている影響はあるのだろうか。
今回は幼虫そのものの味を知るべく、塩茹での状態をいただきます。


全体的に普通のセミより甘味が強く感じられた。しかしお腹の部分のみ、なんというか若干、独特の苦みと渋みがある。しかしそれはマイナス要素ではなく、いわゆるサンマのワタのような通の味とされるような味わい?甘味と腹部のクセが作用しあって、深みのある味を出しているような気がする。クセがあるというとクマゼミを思い出したが、クマゼミよりもはるかに食べやすい。このクセがいわゆる食べている竹の樹液が影響しているのか?
サイズ的にもアブラゼミ幼虫1.5匹分くらい?で申し分ない食べ応え。ということで、今回もご馳走様でした。

外来セミ タケオオツクツクは食べて数を減らしていくのが得策かも。


↑昆虫料理研究家 内山昭一さんにも味見してもらいました。

文章…小池 亮

昆虫採集昆虫料理
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