昆虫食ポータルサイト「むしくい」

『百足部落』

2014.05.15 | Posted by giriko | カテゴリ 漫画, 虫カルチャーレビュー |  

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■著者:白丸健二
■発行:不明
■発売:東京日の丸文庫
■虫:ムカデ

「貸本マンガ」という懐かしのジャンルにもむしくいシーンはあるもので、
下北沢の古書店ビビビさんより、こんなマンガを教えていただいた。

タイトルから不穏な空気がビシビシと伝わってくる『百足部落』である。

タイトルから内容を想像すると、
「ムカデにまつわる秘密が隠された部落」とか「ムカデで何やら不思議なものを作って生計を立てている部落」になるのだが、
実際は「ムカデに引っ掻き回された部落」というのが一番正しいかもしれない。

現在このマンガはほぼ手に入らないと思われるのでざっくり概要を説明してしまうと、
捕えられたオオムカデを逃がした少年が、ムカデの精(?)に騙されムカデを食べさせられ
「百足の性質を持つ」怪奇少年になってしまう。
(性質を持つといっても、毒百足を巻き散らすという、人間でも十分できる迷惑行為をするだけなのですがね。
まあウシジマ君的世界では重宝するかもしれませんが)

そして村人を脅し、ケケケケケ! と山へ消えてしまいましたとさ・・・という何ともシンプルかつひどいお話。

そもそも逃がしてくれた少年に、オオムカデはナゼそんな仕打ちをしたのだろうか?

百足の精は言う。

「これがたすけてもらった私のご恩返しなの」

そ、それ恩返しやない。恩知らずや! なんという不条理!

安易に人助け(虫助け?)なんてするもんじゃないという道徳マンガだったのか・・・!?

とにかくヤマゴボウと間違えて、ムカデを食べたりしないことです。なかなか間違えないけれど。



貸本時代の虫漫画

2014.01.21 | Posted by giriko | カテゴリ 漫画, 虫カルチャーレビュー |  

貸本で活躍したという作家・谷ゆきお。

未入手ですが、ぜひとも読んでみたい、虫がらみの怪奇マンガです。

表紙だけで笑いがこみあげてくる、素敵な破壊力!

 

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「アリンチュ」と読みたくなるタイトル。

 

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毛虫でなく、虫毛。タランチュラの抜け殻で、アフロのかぶりものを作りたいと思ったこともありました。

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「吸血蛾」と言わず、「血いろ」という言葉を使う点に、時代を感じます。あ、でも80年代のマンガでも「血色の闇」ってあったな。

 

レビューじゃなくてスミマセン。



世にも奇妙な昆虫交尾『恋愛虫毒』

2013.12.11 | Posted by giriko | カテゴリ 漫画, 虫カルチャーレビュー |  

恋愛虫毒
■著者:御景椿
■発行:2008年
■発売:リブレ出版
■虫:セミその他

虫フェス番外編超満員御礼! だの
1月はジュンク堂池袋店でパネル展をやりますよ! だの、
ご報告させていただきたいことはたくさんあるのですが、
ここ数日“昆虫交尾”なる言葉がネット上で飛び交っているようで、
ついこちらの虫BL漫画を思い出してしまったのでご紹介を。

『恋愛中毒』(御景椿/リブレ出版)

このマンガでは虫は100%人間の姿で描かれ(脚の形が違う! とか指摘されなくってイイネ★)、
人間×ゴキブリやコガネグモ×シジミチョウなど、驚異のカップリングが成立している。

そもそも異類婚姻譚というものは日本神話や民話の中でさんざん描かれているので、
こんな設定ありえん! フンガー! とケチをつけるつもりはないのだが、
それでもさすがに言ってることとやってることがメチャクチャすぎて“こりゃないわー!”となるのが、
これに収録されている『よりどり恋みどり! ~4匹目~』なんである。

ある夏、引きこもり男子のもとへ突然半裸の男が現れ「交尾しにきた」と高らかに宣言する。
主人公は当然のこと、読んでるこっちも意味が分かりません!

なんでも半裸男は「蝉」であり、成虫の時間は短いから“今すぐ”“なるはや”で交尾させろとせまってくるのだ。
(とっても困るね!)

蝉が何故人間の姿になったかはさておき(と言うか読者への説明は一切無いが)
オス(男)と交尾してる場合じゃないじゃん……じゃなくて、蝉と交尾することを頑張ってください……。

それでも主人公は徐々にまっすぐな蝉男にココロ惹かれ(えええ)、
最後はめでたく(?)フォーリンラブ。交尾できてよかったね、蝉! 

物語は以上です。なんてシンプル。

全編虫が擬人化された虫BL漫画を1冊読むだけで、驚きの脱力効果をお約束! 
虫描写のあんなことこんなことが気になって仕方がないという人は、ぜひ『恋愛虫毒』をご賞味ください。



『愛しのローカルごはん旅 もう一杯!』

2013.03.30 | Posted by giriko | カテゴリ 昆虫食関連 書籍, 漫画, 虫カルチャーレビュー |  

■著者:たかぎなおこ
■発行:2011年
■発売:メディアファクトリー
■虫:イナゴ、蜂の子、ザザムシ

ヒラメがシャッキリポンと、舌の上で踊るわ!

お~いし~っ 最近のコンビニおにぎりってバカにできない
そこにママンの魂のこもった梅干しが加われば ズボラにして無敵の美味しさ!!

マズくない! けっしてマズくないぞ!!

そんな読むと1度はマネしたくなる”リアクション芸”が際立つグルメ漫画とは一線を画し、淡々とグルメを紹介する素朴さが、コミックエッセイの味わいでもある。

『愛しのローカルごはん旅 もう一杯!』も同様で、作者がさまざまな土地へ訪れ、“ご当地グルメ”を片っ端から食べてレポートするシンプルな構成。

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ゴキブリ漫画①『ごきチャ』

2012.08.03 | Posted by giriko | カテゴリ 漫画, 虫カルチャーレビュー |  

■著者:るい・たまち
■発行:2012年
■発売:芳文社
■虫:ゴキブリ

久々のゴキブリ擬人化コミックスがやーーーっとamazonから到着!
いやー、待ちました! ゴキブリ擬人化マンガは古くからチラホラと登場し、藤子不二雄や吉田秋生といった大御所様も描いておりましたが、つるペタ幼女がポヨポヨしている漫画がお好きな方には、断然ニューフェイスの“ごきチャ”です。

人間や蜂に追いまわされてアワアワしながらも、ごきチャの目を通して見える世界は優しさも特盛。

もとは同人本であったが、あの150億円市場を生んだ『けいおん!』掲載の『まんがタイムきららCarat』で商業誌デビュー。そしてアニメ化までされてしまったごきちゃの出世っぷりは、ゴキブリ界の芦田愛菜ちゃんなのでありました。

 

こちらは我が家のごきチャ…ではなくゴキブリブライス、略してゴキブラ。

前回の文学フリマで販売した『ゴキコミ』用に、ぬいぐるみパタンナーの「セコナオワークス」さんがゴキブリドレスを作ってくれたのでありました。

 

ブーツのとげとげもゴキブリらしさを追求!

 

ヘッドドレスもゴキブリ! 熊の皮をかぶるマタギのような気がしなくもありません。

 

 



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