昆虫食ポータルサイト「むしくい」

世にも奇妙な昆虫交尾『恋愛虫毒』

2013.12.11 | Posted by giriko | カテゴリ 漫画, 虫カルチャーレビュー |  

恋愛虫毒
■著者:御景椿
■発行:2008年
■発売:リブレ出版
■虫:セミその他

虫フェス番外編超満員御礼! だの
1月はジュンク堂池袋店でパネル展をやりますよ! だの、
ご報告させていただきたいことはたくさんあるのですが、
ここ数日“昆虫交尾”なる言葉がネット上で飛び交っているようで、
ついこちらの虫BL漫画を思い出してしまったのでご紹介を。

『恋愛中毒』(御景椿/リブレ出版)

このマンガでは虫は100%人間の姿で描かれ(脚の形が違う! とか指摘されなくってイイネ★)、
人間×ゴキブリやコガネグモ×シジミチョウなど、驚異のカップリングが成立している。

そもそも異類婚姻譚というものは日本神話や民話の中でさんざん描かれているので、
こんな設定ありえん! フンガー! とケチをつけるつもりはないのだが、
それでもさすがに言ってることとやってることがメチャクチャすぎて“こりゃないわー!”となるのが、
これに収録されている『よりどり恋みどり! ~4匹目~』なんである。

ある夏、引きこもり男子のもとへ突然半裸の男が現れ「交尾しにきた」と高らかに宣言する。
主人公は当然のこと、読んでるこっちも意味が分かりません!

なんでも半裸男は「蝉」であり、成虫の時間は短いから“今すぐ”“なるはや”で交尾させろとせまってくるのだ。
(とっても困るね!)

蝉が何故人間の姿になったかはさておき(と言うか読者への説明は一切無いが)
オス(男)と交尾してる場合じゃないじゃん……じゃなくて、蝉と交尾することを頑張ってください……。

それでも主人公は徐々にまっすぐな蝉男にココロ惹かれ(えええ)、
最後はめでたく(?)フォーリンラブ。交尾できてよかったね、蝉! 

物語は以上です。なんてシンプル。

全編虫が擬人化された虫BL漫画を1冊読むだけで、驚きの脱力効果をお約束! 
虫描写のあんなことこんなことが気になって仕方がないという人は、ぜひ『恋愛虫毒』をご賞味ください。



『クリムゾンの迷宮』

2013.06.30 | Posted by giriko | カテゴリ 小説、絵本その他, 虫カルチャーレビュー |  

■著者:貴志祐介
■発行:1999年
■発売:角川書店
■虫:ウィチェッティ・グラブ

「虫食いシーンが面白いよ!」と友人に勧められた『クリムゾンの迷宮』

タイトルを聞き“サスペンスものかダークファンタジーものか”なんて思っていたら、“大人のバトルロワイヤル”といったところだった。

ある朝目が覚めると、そこは異様な景色の大自然。

“火星”と設定されたとある場所に放置された男女が脱出を試みるのだが、そこにはおぞましい罠がちりばめられていて…といった内容だ。

 

一体どこにいるのか、生き延びるためには何をすればいいのか。

 

それを教えてくれるのは、ひとり1台与えられているゲーム機の電源を入れると登場する、ナビゲーターのウサギ。

ウサギのプラティ君は大自然で生き延びるための知恵を小出しにしてくる。そこで登場するのが、虫食いなのだ。

 

「昆虫その他の虫は、食料源としては軽視されがちだな。外見からはあんまり食えそうに見えないからだろう。

だが、どこにでもいて、簡単に手に入るという点では、これ以上の緊急食材はないぞ。その中でも、最高の珍味は~」と語られる。

 

そして凄惨なゼロサムゲームの中、主人公たちは爬虫類、昆虫、植物を必死で食べて命をつないでいく。

 

そんな主人公たちの奮闘を読みながら

わあ~、爬虫類や哺乳類は捕獲が大変!

やっぱり虫は非力な女でも捕まえられる、いい食料だわあ!

と、ホクホクしたのはいう間でもない。

昆虫食愛好家は誰しも、プラティ君の解説や突如現れるアボリジニのアドバイスに

「イエス! イエス!」と拳を握りなら、絶賛同意するでありましょう。

 

ところで「クリムゾン」とは何ぞや?と(無知!)、ウィキ先生に聞いてみると、

クリムゾンまたはクリムソン (英語: crimson) は濃く明るい赤色で、若干青みを含んで紫がかる。彩度が高く、色彩環上ではマゼンタの中間に位置する。元は昆虫コチニールカイガラムシ(エンジムシ、学名 Dactylopius coccus)を乾燥したものから得られる染料の色であったが、一般的に赤い色を指し示すようになった”

とのことで、思った以上に虫三昧な小説なんでした。

※注:本筋は非常時における人間のドロドロというゾンビ映画に通ずるアレだと思うので、虫が嫌いな方でも楽しく読めます! 多分!

 



『愛しのローカルごはん旅 もう一杯!』

2013.03.30 | Posted by giriko | カテゴリ 昆虫食関連 書籍, 漫画, 虫カルチャーレビュー |  

■著者:たかぎなおこ
■発行:2011年
■発売:メディアファクトリー
■虫:イナゴ、蜂の子、ザザムシ

ヒラメがシャッキリポンと、舌の上で踊るわ!

お~いし~っ 最近のコンビニおにぎりってバカにできない
そこにママンの魂のこもった梅干しが加われば ズボラにして無敵の美味しさ!!

マズくない! けっしてマズくないぞ!!

そんな読むと1度はマネしたくなる”リアクション芸”が際立つグルメ漫画とは一線を画し、淡々とグルメを紹介する素朴さが、コミックエッセイの味わいでもある。

『愛しのローカルごはん旅 もう一杯!』も同様で、作者がさまざまな土地へ訪れ、“ご当地グルメ”を片っ端から食べてレポートするシンプルな構成。

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虫雑貨いろいろ

2013.03.14 | Posted by giriko | カテゴリ 小ネタ, 小説、絵本その他, 虫カルチャーレビュー |  

”虫は食べるもので愛でるものではない!”なんて日ごろから食虫愛好家ぶっているのに
雑貨となると、コロリと趣旨替えさせられてしまう。

こちらは周りの虫食いの半数は持っているんじゃないかと思われる、日本の虫をあしらった文庫革シリーズ。
虫の写真集や雑貨を作っているムシメセンさんの作品だ。
(最近では渋谷PARCOでも買えたらしい)

以前は無彩色バージョンの財布と名刺入れを使っていたが、
追加料金で色彩もできるというので、ワンポイント色をつけてもらい新調! 

このシリーズ、虫が嫌いな女子にも大変評判がいい。
節々もリアルに描かれていていまにもカサカサ動きそうなのに、やっぱりデザインがいいことが大きいのだろうか。
初対面の方に「それ! どこで売ってるんですか!」と聞かれることも多い。
(そんな時だけ”友達のデザイナーさんが作っていて~”なんて、オシャレ人間(By『海月姫』)ぶってみる・・・)

所持品の中で数少ない、女子ウケするオシャレアイテムとして大事に使わせていただきます…!

※ここ↓から通販できます

文庫革「日本の昆虫シリーズ」

http://mushimesen.blogspot.jp/2013/02/wansaka-forestde.html

 

 

お次は虫フェスで素晴らしいクオリティのムシカレードマスクを作ってくれたリンクファクトリーさんの「冬虫花瓶」

蝉幼虫の一輪挿しにズボリと花を生け、菌に寄生されて、こん棒上の子実体を生やしたセミタケ(冬虫夏草)に見立てるという
ひどい・・・いや、愉快なインテリアグッズです。

オリジナルの冬虫夏草を、お部屋のアクセントに!

本当はひょろっとしたシルエットの植物を活けるとより冬虫夏草っぽくなるのだと思うが、
マイブームは茎を見せずに花をさし、蝉がヘッドドレスをつけているかのような姿にさせること。

後姿なぞ奇怪な森の精のようで、遊びがいがある。

きのこ好きと虫好き、両方を捕えるあざとい商品ですね。
冬虫花瓶はこちらから購入できます↓

冬虫花瓶

http://www.linkshop.co/product/62

こんなふうに皆様が次々とグッとくる虫アイテムを見せつけてくれるので、
虫食い界にも何かあってもよかろうと思い
現在手ぬぐいを企画中。

完成はまだ少し先なのだが、ほんの少しだけ

チラッ。



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珍書発見『Ask a Bug』

2013.02.17 | Posted by giriko | カテゴリ 小説、絵本その他, 虫カルチャーレビュー |  

 

先日、Twitterで洋書『Ask a bug』という本の存在を教えてもらった。

早速amazonで取り寄せてみると、虫の生態がわかりやすく楽しく説明されている、子供向けの内容だった。
「Do all bees make honey?」やら「Why do crikets sing?」など
知っているようでいて詳しくは知らないような疑問がシンプルに解説されていく。

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