ゲーム虫カルチャーレビュー

『bad mojo』

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自由国民社
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■発行:1996年 米国
■発売:HATNET(日本版)
■虫:ゴキブリ、蝶、蜘蛛、紙魚虫

ゴキブリになって泣き笑い!
虫が愛おしく、猫が憎くなるPCゲーム

新年早々、”グロゲー”と悪評高い(褒め言葉)、ゴキブリゲームをご紹介。

「東京虫食いフェスティバルVol.3」の虫カルチャーでもご紹介させていただいた『bad mojo(バッドモジョ)』だ。

「bad mojo」は”悪い魔法”という意味。

タイトル通り、主人公(=プレイヤー)が謎の魔法にかけられてゴキブリに変身してしまい、

場末のしみったれたアパート内を這いずり回って人間に戻る方法を探さなければならない。

はい、ここで「ゴキブリになるなんておぞましい!」と思った人は考えを改めていただきたい。
このゲームに手をつければ、油やぶよぶよのパスタがこびりつく超絶不潔なキッチンや、

天敵(蜘蛛やネズミ)たちのほうが、何十倍もおぞましいことを思い知るであろう!

蜘蛛と対決! ひい、怖い!

ちょっとした水たまりや油が悪魔の沼ように感じられ(はまると死んでしまう)、暗闇の閉塞感はハンパないクオリティ。

そのあまりの息苦しさに、ところどころで出てくる先住ゴキたちが光輝いて見えてくるのだから不思議である(ホントですよ!)。

カサカサとたまっているゴキブリたちを見つけると、嬉しすぎて「あああ!お友達だ!」と、

猫まっしぐらに駆け寄ってしまう率120%であった。

また、怖いだけじゃなく、チビゴキを助けたり、管理人のおっさんを眠らせたり(どうやるかは秘密!)、

蝶の背中に乗って、メーヴェで空を飛ぶナウシカのごとく移動をしたりと感動&驚きのシーンもてんこもり。

さらに何故ゴキブリに変身するのか、主人公の出生の秘密は? ところどころ挿入される実写ドラマも無駄に豪華すぎて、笑えてくる。

コレ、もしかしたら全米が泣いたんじゃないだろうか・・・。

ちなみに自分は全くクリアできず、攻略サイトのお世話になった。それでもかなーり難易度は高い…。
クリアできた暁には、ご一緒に「人間っていいな」を大合唱致しましょう。

今年もよろしくおねがいします。

あ、あと時間切れになると、壮大なバッドエンドが待ってますよ!

※ちなみに管理人はヤフオクでWindows3.1/95版を買い、大変有能な方にXPへ無理矢理移植してもらうという方法でプレイしております。

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この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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