虫イベントレポート虫フェス

虫フェスVol.2レポート・前編(その②)

東京虫食いフェスティバル、通称「虫フェス」レポートその②です。

カマキリによる、開場のごあいさつ。

タイムスケジュールや会場設備の案内、売り上げを義援金として寄付させていただく旨をお伝えしたかったのだが・・・

かぶりものに邪魔されてマイクの音がくぐもって聞こえない(汗)

セミが参戦するも、嗚呼、あちこちから苦笑が・・・!

出だしから壮大にすべるという大変楽しい幕開けです。

さて、気を取り直し、前半戦のトップバッターは「マグロ船式職場活性プロデューサー」という不思議な肩書をお持ちの齋藤正明さんと内山昭一の対談コーナー。

齋藤さんは研究員として会社勤めをしていた時代に「マグロの鮮度保持剤」の開発を担当していたのだが、「マグロのことをもっとよく知れ!」というファンキーな上司命令により、過酷なことでよく知られる”マグロ船”に乗せられてしまった。

そしてその珍体験をもとに、独自の職場活性メソッドを編み出して後に独立。
1冊の本にまとめた『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』(マイコミ新書)は、大変なヒット作になったのだ。

そんな齋藤さんは知る人ぞ知る、親子2代にわたる昆虫マニア!

昆虫料理研究家・内山昭一とともに”災害時における昆虫食活用”や、”マグロ船上で触れた魚食の世界から見えてくる虫食のありかた”等について語ってくれた。

トークしながらも、「まあ、まずはお味見を!」と客席に虫を勧める事に余念のない内山昭一。
人に虫を勧めている時の顔が、一番輝いていると思うのは管理人だけではないハズ。

齋藤さん「えーと、コレは・・・?」

内山氏「イラガの繭です! ペンチでパキッと割って中にいる幼虫を取り出して食べてください。美味しいですよ~(イキイキ)」

はい、客席に回しましょう。

イラガの繭が回されている間も、既にお客さんはマダガスカルゴキブリと戯れて盛り上がっていたり。た、楽しそうです・・・(混ざりたい)!

後から写真でも確認すると、どのお客さんの顔も皆キラキラしているのが非常に印象的だ。

昆虫食対談では、海外に報道された昆虫食活動のニュース番組を虫食い人・カネヒラさんが翻訳するというコーナーも。

この日紹介されたのは、ドイツの国営TVで放映されたもの。

真面目なお国柄からか、牧歌的な雰囲気に仕上がっているのが面白い。

齋藤さん「あまりにも淡々と紹介しすぎていて、コレが日本の日常だと思われていそうですねー」

それは大変嬉しいですね!

そして前半戦ラストは、虫フェスVol.1で会場の衝撃をさらった、ユニット「星船庭」。

詩や音、全身の動きで虫を表現する、謎の3人組だ。

曲名も虫食い心をくすぐるものばかりで、そのひとつが「タランチュラのバナナジュース」。

わはは! 美味しそう!・・・とウケていたら、後日ネットでこんなものを発見した。
ホントにあったのか。タランチュラ入りバナナジュース

タランチュラって、毛がチクチクするんですよねえ・・・。カニみそっぽくて美味しいけれど。

物理的にも大変刺激的なジュースですね!

虫フェスVol.2、前半戦は以上で終了です。

※後編に続く

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この記事を書いた人
ムシモアゼルギリコ

フリーライター歴20年(※虫関連の記事以外、基本は別名義)。
2008年頃から昆虫料理研究会(内山昭一主催)に参加し、“虫食いライター”としての活動を始める。
TV、ラジオ、雑誌、トークライブ等で昆虫食の魅力を広めているほか、映画やバラエティ番組などに登場する“虫食いシーン”の、調理サポート等も行う。

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